ノロウイルスを含む子どもの感染性胃腸炎感染者数が例年より多い傾向にあり、5月下旬から8週連続で過去5年間の平均を上回って推移しています。(1
ノロウイルスの感染経路は、
①食べ物からの感染
②既に感染した人の吐しゃ物を通じた二次感染
などが挙げられます。
通常は冬季に感染者が増加するものですが、夏季に増加している背景として、アルコール消毒の普及があるかもしれません。
新型コロナウイルス対策で普及している手指のアルコール消毒ですが、
「アルコールで消毒したから大丈夫」と思っていても、一般的にノロウィルスには効果がありません。
ノロウィルス対策には、石けんを使用して十分な流水で洗い流す手洗いが基本的な予防になります。
また、吐しゃ物等の処理、施設内の清掃など、環境面の消毒には、次亜塩素酸ナトリウム(2による殺菌処理を行いましょう。
(1、 国立感染症研究所集計データ参考
(2、 フヂラックス(日常の衛生対策や家庭用衛生薬剤部分をご覧ください)